Enve 2.3 SESのススメ
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- 1 日前
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ENVE SES 2.3 は、ENVE のホイールラインナップの中でも軽量クライミング&オールロード向けに特化したモデルです。
主な特徴とおすすめポイントとデメリットをご紹介します。


ENVE SES 2.3 の特徴
1. 用途設計
ヒルクライムやグラベル混じりのロードレース向け
高山ステージやアップダウンの多いコースで有利
UCIワールドツアーのクライマー用として設計
2. リムハイト
フロント:28mm
リア:32mm
→ 超浅リムで、横風安定性と登坂時の加速レスポンスが非常に高い
3. 重量
実測:約1,197g(チューブレス対応)
ENVE史上最軽量モデルで、同クラスのカーボンホイールでもトップクラス
4. 空力設計
SES(Smart ENVE System)形状で浅リムながら空気抵抗を最小化
28Cタイヤ最適化設計(実測幅は30mm前後になる)
5. 素材&構造
アメリカ製ハンドビルド
フックレスチューブレス仕様(最大空気圧 72.5psi / 5bar)
リム内幅 21mm → ワイドタイヤ(28〜32mm)に最適
おすすめポイント
1. 軽量かつ剛性バランスが高い
約1,200g前後の超軽量で、ヒルクライムTTや長距離の登坂区間で脚が残りやすい
低慣性モーメントで踏み出しが非常に軽い
2. 横風の影響が極めて少ない
高速巡航ではなく、風が強い山岳やテクニカルダウンヒルで安定
3. チューブレス運用前提
低圧での快適性&グリップ性能が向上
ロングライドや荒れた路面でも疲労軽減
4. 多用途対応
純ロードだけでなく、舗装メイン+軽グラベル混じりのライドでも使える
ENVEのリムは耐衝撃性が高いので安心
逆に向かないケース
平坦高速巡航がメインのレース(空力より軽さ重視なので)
40km/h超でのロングTT(ENVE SES 4.5や 6.7のほうが速い)
個人的なインプレッション
まず漕ぎ出しの軽さは比類する事が無いくらい軽く、あっという間に時速30kmに到達し、
上りの軽快さも最速クラスだと思いますし、ヒルクライムレースなら最速候補だと思います。
平坦の速度維持は時速40kmぐらいからキツくなってきます。
ロングライドに於いてもホイールの硬さをあまり感じず、横風の影響も受けづらく疲労感を感じない印象です。
デメリットを挙げるとすれば、価格とリアハブの回転の渋さ。
特にフリーハブの機構はMAVICのID360のフリーハブなので、約1000kmでグリスアップしなければならず、
面倒な所と性能に疑問を感じます。

まとめ
ENVE SES 2.3 は「軽さ・安定性・万能性」を兼ね備えた山岳向けカーボンホイールで、
ヒルクライム、アップダウンのあるロングライド、軽グラベル混じりのロードレースに特におすすめです。
一方で、平坦TTやエンデューロでは物足りないので、使い分けが理想です。
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